豊洲と童貞

初めて豊洲で降りた。


なんつうかなんもなさそうでのんびりとした感じがしたけど、駅にめちゃくちゃ人がいて驚いた。しかもすんごい勢いで流れてるんだビジネスマンが。オフィスが多いのかな？


で、電車で移動してる時に前の席に高校生の５人組みくらいの男子がいたんだけど、
そいつらがずっと下衆な話をしていたのね。


女とやる時どうするとかそういうゲスイ話。


で、そういう話嫌いじゃないもんですから、聞き耳を立てていたんだけど、俺は思ったね。

あ、こいつら全員童貞だな、と。



「俺、女とやる時、「いただきます！」って言うね。」

「まじかよ！俺言わない派だわー。」


この会話でピンときたよ。

あ、こいつらなんとなくギャグで茶化して、あやふやなこと言う気だなって。俺が高校の頃よく使ってた手口だからすぐわかるよ。悲しいかな非童貞にはすぐ見破られるんだよ少年。


言わない派とかないしね。
言う派、ルパンくらいしかいないし。言わない派って言った奴が一番童貞の疑いがあるよ。



「いや、なんつうか、その言葉を言いたいだけみたいなとこあるしね」


なわけない。
じゃあご飯食え。ご飯食うとき大きな声でいただきますって言え。こいつも童貞の色合いが濃くなってきたね。


「俺無言。全部無言派。」


お、すごい奴出てきたぞ。新ジャンル無言派。


「無言で電気消すし」



そりゃそうだわ。

電気消す時、有言の奴、すごいおしゃべりだわ。



という感じで、みんなお互いを牽制しあって、薄ら笑いを繰り広げていてとても面白かった。


でも言ってることが全部本当で、みんなやりまくってたらすごいショックだな。