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中島らもを求め

中島らものエッセイを読んでいたら、ガダラの豚という小説を書くにいたっての話が載っており、とても面白そうだったのでアマゾンで買ってみた。
まだ読み始めたばかりだがとても面白そう。

ところで、アマゾンで買う前に、どこか本屋で見つけたら買おうと思っていた時期がある。

そんな時、商店街の小さな本屋にたまたま入ってみた時のこと。

実はその店に入った理由は変な人形がたくさん置いてあったからであって、本を買う気はなかった。
しかし店主に話しかけられ、いろいろと人形のことを聞いたり、しまいには無造作に置かれていた店主の母が描いたというウルトラマンの似顔絵がすごくよかったので、それを持ってもらい記念撮影までしてしまったため、これは何か本を買わないと悪いなぁといった気持ちになった。


なのでちょうどほしかった、ガダラの豚が置いてあるかを聞こうと思ったのだが、タイトルの「ガダラ」という部分をうっかり忘れてしまっていた。


しかしここは本屋だ。
店主はきっと知っているはずと、


「タイトルを忘れてしまったのですが、なんとかの豚という中島らもの小説はありますでしょうか?」


と聞いてみた。


「中島らもの、なんとかの豚か……」


悩んでいる。
あごに手を置いたりして、店内においてある本を思い出しているのだろうか、渋い表情だ。
あるかどうかは分からないがタイトルは分かるのかもしれない。

私は、もう一度聞いてみた。
「何の豚でしたっけ?」


すると、店主はあごに置いた手をはずし、渋い顔そのまま答えた。




「お客さん……紅の豚…ですかね?」



違うわ!!!!!


それだけは違うわ!!!!


それ誰でも知ってるジブリ作品だわ!!!!!!



私は吹き出しそうになるのをこらえて、
紅の豚ではないです。
とこたえ店を出た。




最高の店だと思った。



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室木おすし

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